毎朝日

給食ない夏休みに「子ども弁当」を 行き詰まったNPO手伝う大学生

子ども弁当を支える大学生の遠藤貴也さん(左)とイワシ料理が看板の「まるま」の真田君子さん。今年から各店に募金箱を置き、市民の応援も募ることにした=2024年7月13日、神奈川県藤沢市善行1丁目、足立朋子撮影
子ども弁当を支える大学生の遠藤貴也さん(左)とイワシ料理が看板の「まるま」の真田君子さん。今年から各店に募金箱を置き、市民の応援も募ることにした=2024年7月13日、神奈川県藤沢市善行1丁目、足立朋子撮影

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給食きゅうしょくのない夏休みなつやすみ期間中、昼食ちゅうしょく困るこまる子どもこどもたちに100円ひゃくえん弁当べんとう提供ていきょうする「子ども弁当こどもべんとう」が22日にじゅうにちから、今年ことし神奈川県かながわけん藤沢市ふじさわし始まるはじまる地域ちいきNPOえぬぴーおー飲食店いんしょくてんタッグたっぐ組んだくんだ取り組みとりくみで、増え続けるふえつづける注文ちゅうもんさばくさばくサイトさいとつくったつくったのはボランティアぼらんてぃあ大学生だいがくせいたちだった。

NPO法人えぬぴーおーほうじん湘南しょうなんまぜこぜ計画けいかく」の呼びかけよびかけ応じおうじ飲食店いんしょくてんが、希望きぼうする家庭かてい弁当べんとう提供ていきょうする仕組みしくみで、コロナ禍ころなか2020年にせんにじゅうねん始まっはじまった。

みせ側はいち食につき、利用者りようしゃから受け取る100ひゃく円のほか、NPOえぬぴーおーから300さんびゃく円の助成じょせいを受ける。1いち年目の夏休みなつやすみ261にひゃくろくじゅういち食だった提供数ていきょうすうは、昨年さくねん1184せんひゃくはちじゅうよん食に増えふえ数店すうてんだった協力店きょうりょくてん今年ことし19じゅうきゅう店にまで増えふえた。

だが、提供ていきょう数がえるにつれ、注文ちゅうもん管理かんり課題かだいになってきた。けっまった弁当べんとうくばるのではなく、利用者りようしゃこのみのみせえらんでテイクアウトていくあうとする方式ほうしき採用さいようし、前日ぜんじつ夕方ゆうがたまで注文ちゅうもんができるようにしたからだ。

当初とうしょNPOえぬぴーおー共同代表だいひょう市議しぎ原田はらだたてさん(59)がSNSえすえぬえすなどで希望きぼう家庭やりとりやりとりしていたが、限界げんかいに。見かねてみかねて助け舟たすけぶねしたのが、子どもたちこどもたちへの学習がくしゅう支援ボランティアぼらんてぃあなどで原田はらださんと交流こうりゅうがある大学生だいがくせいたちだった。

2年前ねんまえから、利用者りようしゃスマホすまほなどで入力にゅうりょくできるサイトさいとづくりを試行錯誤しこうさくごし、今年ことし情報技術じょうほうぎじゅつなどを学ぶまなぶ鎌倉市かまくらし大学生だいがくせい遠藤えんどう貴也たかやさん(22にじゅうに)らが引き継いだひきついだ

5がつから原田はらださんをまじえてオンラインおんらいん議論ぎろんし、文字もじわかりやすくわかりやすくやすいデザインでざいん操作性そうさせいよいよい入力にゅうりょくフォームふぉーむめざしてめざして改善かいぜんかさねてきた。

遠藤えんどうさんは「子どもこども地域ちいきお店おみせ大人おとなとのあいだコミュニケーションこみゅにけーしょん生まれるうまれるステキすてき企画きかく」と語りかたり、「ぼくたちがうまくうまくシステム化しすてむかできれば、藤沢ふじさわだけでなく全国ぜんこく有志ゆうし後押しあとおしできる」と輝かせるかがやかせる

原田はらださんは「地域ちいき子どもこどものために、やくちたいとおも大人おとながこんなにもおおいのはまち誇りほこり」とはなす。「特にとくに若者わかものたちの頑張りがんばり希望きぼうです」

申し込みもうしこみ原則げんそく小中学生しょうちゅうがくせい保護者ほごしゃから。収入しゅうにゅう世帯せたい構成こうせいなど細かなこまかな条件じょうけん問わないとわないのが特徴とくちょうで、「子どもこども食事しょくじ用意ようい困難こんなん」と感じたかんじた人が1回いっかいから利用りようできる。申し込みもうしこみ原田はらださん(090ぜろきゅう5449ごよんよんきゅう1160いちいちろくぜろ)、またはQRきゅーあーるコードこーどから。(足立あだち朋子ともこ

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
提供する (ていきょうする)N2Irregular verbto provide
増える (ふえる)N2Godan verbto increase
さばく (さばく)N2Godan verbto manage (orders)
取り組む (とりくむ)N2Godan verbto tackle (a task)
受け取る (うけとる)N2Godan verbto receive
増加する (ぞうかする)N2Irregular verbto increase
管理する (かんりする)N2Irregular verbto manage
採用する (さいようする)N2Irregular verbto adopt
交流する (こうりゅうする)N2Irregular verbto interact
試行錯誤 (しこうさくご)N2Nountrial and error
改善する (かいぜんする)N2Irregular verbto improve
輝かせる (かがやかせる)N2Godan verbto shine (to brighten)
誇り (ほこり)N2Nounpride
役に立つ (やくにたつ)N2Godan verbto be useful
特に (とくに)N2Adverbespecially
望む (のぞむ)N2Godan verbto hope for
困難 (こんなん)N2Noundifficulty
仕組み (しくみ)N2Nounmechanism
希望 (きぼう)N2Nounhope
取り組み (とりくみ)N2Nouneffort, initiative
目指す (めざす)N2Godan verbto aim for
交える (まじえる)N2Godan verbto mix, to exchange
受ける (うける)N2Godan verbto receive
進める (すすめる)N2Ichidan verbto advance
使う (つかう)N5Godan verbto use
困る (こまる)N2Godan verbto be troubled
望ましい (のぞましい)N2い-adjectivedesirable
重要 (じゅうよう)N2な-adjectiveimportant
簡単 (かんたん)N5な-adjectiveeasy
具体的 (ぐたいてき)N2な-adjectiveconcrete
明確 (めいかく)N2な-adjectiveclear
確実 (かくじつ)N2な-adjectivecertain
可能 (かのう)N2な-adjectivepossible

Grammar and Sentence Structure

  1. Sentence: 「店側は1食につき、利用者から受け取る100円のほか、NPOから300円の助成を受ける。」

    • Grammatical Points:

      • 「につき」: This expression means “per” or “for each,” indicating a rate or unit.
      • 「のほか」: This phrase means “in addition to” or “besides,” used to add more information.
      • 「助成を受ける」: This means “to receive a subsidy,” where 「助成」 refers to financial assistance.
    • Structure:

      • The sentence starts with the subject 「店側」 (the store side), followed by the action of receiving money. It specifies two sources of income: the 100 yen from users and the 300 yen subsidy from the NPO, connected by 「のほか」 to indicate that both amounts are received.
  2. Sentence: 「当初はNPO共同代表で市議の原田建さん(59)がSNSなどで希望家庭とやりとりしていたが、限界に。」

    • Grammatical Points:

      • 「当初は」: This means “initially” or “at first,” setting the time frame for the action.
      • 「やりとりしていた」: This is the past continuous form of the verb 「やりとりする」 (to exchange), indicating ongoing action in the past.
      • 「限界に」: This phrase means “to the limit” or “to a point of exhaustion,” indicating a situation where one can no longer continue.
    • Structure:

      • The sentence begins with a temporal phrase 「当初は」, followed by the subject and description of the person (原田建さん) and their actions (exchanging information with families). The sentence concludes with a contrasting clause that indicates a limitation reached, marked by the conjunction 「が」.
  3. Sentence: 「特に、若者たちの頑張りは希望です」

    • Grammatical Points:

      • 「特に」: This means “especially,” used to emphasize a particular point.
      • 「頑張り」: This noun form of the verb 「頑張る」 (to do one’s best) refers to the efforts or hard work of the young people.
      • 「です」: This is a copula used to indicate that the preceding noun is a subject or a state of being.
    • Structure:

      • The sentence starts with the adverbial phrase 「特に」 to emphasize the subject that follows. The subject is 「若者たちの頑張り」 (the efforts of the young people), and the sentence concludes with 「は希望です」 (is hope), indicating that their efforts are a source of hope.

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