毎朝日

「同じ空を飛び、苦楽をともに」 海保犠牲者5人の公葬 上司が弔辞

羽田空港衝突事故の公葬で弔辞を述べ、遺族にお辞儀をする羽田航空基地長の林博之氏=2024年3月2日午後3時18分、都内、柴田悠貴撮影
羽田空港衝突事故の公葬で弔辞を述べ、遺族にお辞儀をする羽田航空基地長の林博之氏=2024年3月2日午後3時18分、都内、柴田悠貴撮影

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東京・羽田空港はねだくうこうの滑走路かっそうろで日本航空にほんこうくう(JAL)と海上保安庁かいじょうほあんちょうの航空機こうくうき同士が衝突しょうとつ、炎上えんじょうした事故じこから2日にちで2カ月かげつを迎むかえた。海保かいほはこの日ひ、犠牲ぎせいになった羽田航空基地はねだこうくうきち所属の職員しょくいん5人にんの公葬こうそうを都内とないで開ひらき、上司じょうしの林博之はやしひろゆき・羽田航空基地はねだこうくうきち長が弔辞ちょうじで5人にんを悼いたんだ。

事故当日とうじつは、前日ぜんじつに起おきた能登のと半島はんとう地震じしんの支援しえんのため、物資ぶっしを搬送はんそうする業務ぎょうむにあたあたっていた。

副機長ふくきちょうだった田原信幸たはらのぶゆきさん(当時とうじ41)は、海保かいほのパイロットぱいろっととして全国ぜんこく各地かくちの航空こうくう基地きちで勤務きんむ。2023年ねん4月がつに大分県おおいたけん宇佐市うさしの畑はたけに軽飛行機かるひこうきが不時着ふじちゃくした際さいには訓練くんれん教官きょうかんとして搭乗とうじょうしており、「卓越たくえつした操縦そうじゅう技術ぎじゅつで被害ひがいを最小限さいしょうげんに食くい止とめた」とした。23年ねん10月がつに羽田はねだ航空こうくう基地きちに配属はいぞくされてからは「若手わかての育成いくせいにも力ちからを入いれて取とり組くまれていたところでした」。

整備士せいびしの宇野うの誠人まことさん(当時とうじ47)は当初とうしょから航空こうくう整備士せいびしへの強つよい希望きぼうをもっていたという。事故機じこきとなったボンバルディアぼんばるでぃあ機きについては「知見ちけんは秀しゅうでるものがあり、全国ぜんこく各地かくちの整備士せいびしが宇野うの君を頼たよりにしておりました」。

探索たんさくレーダーれーだー士しの帯刀たてわき(たてわき)航こうさん(当時とうじ39)は若手わかてに対して穏おだやかな人柄ひとがらで丁寧ていねいな指導しどうをしていた。灯台とうだいの管理かんりや巡視船じゅんしせんの通信士つうしんしとしての業務ぎょうむにも従事じゅうじし、「将来しょうらい有望ゆうぼうな若手わかて職員しょくいんの一人ひとりとして活躍かつやくを期待きたいされる存在そんざいでした」。

通信士つうしんしの石田貴紀いしだたかのりさん(当時とうじ27)は、通信士つうしんしとして業務ぎょうむに従事じゅうじしたほか、探索たんさくレーダーれーだー士の資格しかく取得しゅとくにも取り組とりくんでいたという。将来しょうらいは英語えいご力を生かいかして、「当庁とうちょうの国際こくさい業務ぎょうむ、大使館たいしかんでの勤務きんむ、国際こくさい戦略せんりゃくの企画きかく立案りつあん業務ぎょうむに携わたずさわりたいという希望きぼうをもたれもたれていました」。

整備員せいびいんの加藤かとう重亮しげあきさん(当時とうじ56)は、自衛隊じえいたいで航空機こうくうきの整備員せいびいんとして約やく35年間ねんかん勤務きんむした後、22年ねんに海保かいほに入庁にっちょうした。自衛隊じえいたいでの経験けいけんを元もとに、「若いわかい職員しょくいんに積極的せっきょくてきにコミュニケーションこみゅにけーしょんを図はかり、技術支援ぎじゅつしえんを行おこなうなど、模範的もはんてきな人材じんざいでした」。

林基地長はやしきちちょうは弔辞ちょうじの結びむすびに、「部下ぶかや同僚どうりょうとして同おなじ時ときを過ごすごし、同おなじ空そらを飛とび、苦楽くらくをともにした仲間なかまである皆様みなさまの姿すがたや将来しょうらいのこと、ましてご家族かぞくのご心痛しんつうを拝察はいさついたしますとき、これほどつらく悲かなしいことはありません」「このような事故じこを二度にどと繰くり返かえさないよう、私わたしたちは安全あんぜんな空そらへ再ふたたびび立たつため全力ぜんりょくを尽つくすことをお誓ちかい申もうし上あげますとともに、皆様みなさまが残のこされた多大ただいなる功績こうせきに深ふかく感謝かんしゃを申もうし上あげます」と述のべた。(角詠之かくえいし)

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
衝突 (しょうとつ)N3Nouncollision
炎上 (えんじょう)N2Nounignition
迎える (むかえる)N3Verb (Godan)to welcome
公葬 (こうそう)N1Nounpublic funeral
弔辞 (ちょうじ)N1Nouneulogy
職員 (しょくいん)N3Nounstaff member
悼む (いたむ)N1Verb (Godan)to mourn
支援 (しえん)N2Nounsupport
搬送する (はんそうする)N2Verb (Godan)to transport
業務 (ぎょうむ)N2Nounbusiness; task
配属する (はいぞくする)N2Verb (Godan)to be assigned
育成 (いくせい)N2Nounnurturing
整備士 (せいびし)N1Nounmaintenance worker
強い (つよい)N4Adjectivestrong
希望 (きぼう)N4Nounhope
知見 (ちけん)N1Nounknowledge
頼りにする (たよりにする)N2Verb (Irregular)to rely on
穏やかな (おだやかな)N3Adjectivegentle
丁寧な (ていねいな)N4Adjectivepolite
活躍 (かつやく)N2Nounactivity; success
有望な (ゆうぼうな)N2Adjectivepromising
業務 (ぎょうむ)N2Nounduties
従事する (じゅうじする)N2Verb (Suru)to engage in
企画立案 (きかくりつあん)N1Nounplanning and proposal
携わる (たずさわる)N1Verb (Godan)to be involved in
積極的な (せっきょくてきな)N2Adjectiveproactive
コミュニケーション (こみゅにけーしょん)N2Nouncommunication
模範的な (もはんてきな)N1Adjectiveexemplary
委員 (いいん)N3Nouncommittee member
残す (のこす)N3Verb (Godan)to leave behind
感謝 (かんしゃ)N3Noungratitude

Grammar and Sentence Structure

  • Sentence 1:

    • Explanation of grammatical points: This sentence contains the passive form of the verb “迎える” (to welcome) in the past tense, followed by the counter “2カ月” (2 months) and the particle “で” (indicating a duration of time).
    • Explanation of the structure: The structure of this sentence is “事故から2日で2カ月を迎えた”. It starts with the noun “事故” (accident) followed by the particle “から” (from), indicating the starting point. Then, it has the counter “2日” (2 days) followed by the particle “で” (indicating a specific time frame). Next, it includes the counter “2カ月” (2 months) followed by the particle “を” (indicating the duration of time). Finally, it ends with the verb “迎えた” (welcomed) in the passive form to indicate the completion of the action.
  • Sentence 2:

    • Explanation of grammatical points: This sentence contains the causative form of the verb “食い止める” (to stop) in the past tense, followed by the conjunction “と” (quoting) and the verb “した” (did).
    • Explanation of the structure: The structure of this sentence is “卓越した操縦技術で被害を最小限に食い止めた”. It starts with the adjective “卓越した” (excellent) modifying the noun “操縦技術” (piloting skills). Then, it includes the object “被害” (damage) followed by the particle “を” (indicating the direct object). Next, it has the adverbial phrase “最小限に” (to a minimum) modifying the verb “食い止めた” (stopped) in the causative form, indicating that the action was done to minimize the damage.
  • Sentence 3:

    • Explanation of grammatical points: This sentence contains the potential form of the verb “期待する” (to expect) in the past tense, followed by the noun “存在” (existence) and the particle “でした” (was).
    • Explanation of the structure: The structure of this sentence is “将来有望な若手職員の一人として活躍を期待される存在でした”. It starts with the noun phrase “将来有望な若手職員の一人” (one of the promising young employees) followed by the particle “として” (as). Then, it includes the verb “活躍を期待される” (expected to play an active role) in the potential form, indicating the expectation placed on the subject. Next, it has the noun “存在” (existence) followed by the particle “でした” (was) to describe the state of being expected to play an active role.

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