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安倍派の下村元文科相、政倫審に出席意向 森元首相めぐる発言焦点に

記者会見で質問に答える自民党の下村博文元文科相=2024年1月31日午後4時7分、国会内、岩下毅撮影
記者会見で質問に答える自民党の下村博文元文科相=2024年1月31日午後4時7分、国会内、岩下毅撮影

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自民党じみんとう安倍あべによる組織的そしきてき裏金うらかね事件じけんをめぐり、どう事務じむ総長そうちょう経験者けいけんしゃ下村しもむら博文ひろふみ・元もと文部もんぶ科学かがくしょうが4にち衆院しゅういん政治せいじ倫理りんり審査しんさかい出席しゅっせきする意向いこう記者団きしゃだん表明ひょうめいした。下村しもむら森山もりやまゆたか総務そうむ会長かいちょうに「政倫審せいりんしん再びふたたび開催かいさいされるならばとう相談そうだんし、しっかり説明せつめい果たすはたす準備じゅんびをしている」と3にち電話でんわ伝えたつたえた明かしたあきらかした

安倍あべ幹部かんぶ4にん出席しゅっせきした1にち政倫審せいりんしんでは、会長かいちょうだった安倍晋三あべしんぞうげん首相しゅしょう死去しきょ前後ぜんごの2022ねんはるからなつにかけ、パーティーぱーてぃーけん販売はんばいノルマのるま超過ちょうか分を所属しょぞく議員ぎいん還流かんりゅうする方針ほうしん変遷へんせんした経緯けいい一端いったん明らかあきらかになった。

ただ、幹部かんぶ違法性いほうせい認識にんしきした時期じき還流かんりゅう継続けいぞく決めきめ経緯けいいなど事件じけん核心かくしん部分は、不明ふめいのまま。会長かいちょう代理だいりだった下村しもむら氏の政倫審せいりんしん出席しゅっせき実現じつげんすれば、一連いちれん経緯けいい明らかあきらかになり、実態じったい解明かいめい進むすすむ可能性がある。

野党やとうは、1月31日の下村氏しもむらし会見かいけん注目ちゅうもくしている。下村氏しもむらし従来じゅうらい還流かんりゅう代わるかわる代替だいたい案として「個人こじん資金しきん集めあつめパーティーに上乗せうわのせし、収支しゅうし報告書ほうこくしょで『合法的ごうほうてき』なかたち出すだす案もあった」と証言しょうげん上乗せうわのせ案を巡るめぐるやりとりは、1日の政倫審せいりんしんで22年8月上旬の幹部かんぶ会合かいごう出たでたことを西村康稔にしむらやすとしまえ経済産業けいざいさんぎょうしょう認めみとめている。野党やとうは「合法的ごうほうてき発言はつげんについて、遅くともおそくともこの時点じてんでは、派幹部はかんぶ還流かんりゅう違法性いほうせい認識にんしきしていたことの裏付けうらづけになるとみている。

会長をながつとめたもりよしあきらげん首相しゅしょう関与かんよをめぐる下村しもむら氏の発言はつげんおおきな焦点しょうてんになる。

岸田文雄きしだ・ふみお首相は4にち参院さんいん予算よさん委員いいんかい安倍あべ幹部かんぶ政倫審せいりんしんでの証言しょうげんについて食い違いくいちがいについては私は判断はんだんできない国民こくみん関心事かんしんじについて説明せつめいおこなわれることが期待きたいされる」とだけべた。また、4がつにある三つみっつ衆院しゅういん補欠ほけつ選挙せんきょにあわせた衆院しゅういん解散かいさんについては「まったくかんがえていない」とかたった。(森岡もりおか航平こうへい

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
組織 (そしき)N3Nounorganization
裏金 (うらかね)N1Nounslush fund
事件 (じけん)N4Nounincident
衆院 (しゅういん)N1NounHouse of Representatives
政治 (せいじ)N4Nounpolitics
倫理 (りんり)N2Nounethics
審査 (しんさ)N2Nounexamination
(かい)N4Nounmeeting
意向 (いこう)N2Nounintention
表明 (ひょうめい)N1Noundeclaration
出席 (しゅっせき)N3Nounattendance
意向 (いこう)N2Nounintention
記者団 (きしゃだん)N1Nounpress corps
(し)N4NounMr.
会長 (かいちょう)N3Nounchairman
総務 (そうむ)N2Noungeneral affairs
会長 (かいちょう)N3Nounchairman
死去 (しきょ)N1Noundeath
前後 (ぜんご)N2Nounbefore and after
(はる)N4Nounspring
(なつ)N4Nounsummer
ノルマN1Nounquota
超過 (ちょうか)N1Nounexcess
(ぶん)N4Nounportion
(か)ぎるN4Verb (Godan)to exceed
還流 (かんりゅう)N1Nounreturn flow
方針 (ほうしん)N2Nounpolicy
変遷 (へんせん)N1Nountransition
一端 (いったん)N1Nounpart
幹部 (かんぶ)N2Nounexecutive
認識 (にんしき)N2Nounrecognition

Grammar and Sentence Structure

  • 下村氏は森山裕総務会長に「政倫審が再び開催されるならば党と相談し、しっかり説明を果たす準備をしている」と3日に電話で伝えたと明かした。
  1. Grammatical points:

    • ならば: “if; in case”
    • している: present progressive form of the verb “suru” (to do)
  2. Structure of the sentence:

    • 下村氏は (subject) 森山裕総務会長に (indirect object) 「政倫審が再び開催されるならば (conditional clause) 党と相談し、しっかり説明を果たす (main action) 準備をしている」と3日に (time expression) 電話で伝えたと (reported speech) 明かした。

  • ただ、幹部が違法性を認識した時期や還流の継続を決めた経緯など事件の核心部分は、不明のまま。
  1. Grammatical points:

    • ただ: “however; but”
    • など: “such as; for example”
    • 不明のまま: “remains unclear”
  2. Structure of the sentence:

    • ただ、 (contrasting conjunction) 幹部が (subject) 違法性を認識した時期や (indirect question) 還流の継続を決めた経緯など (examples) 事件の核心部分は、不明のまま。

  • 会長代理だった下村氏の政倫審出席が実現すれば、一連の経緯が明らかになり、実態解明が進む可能性がある。
  1. Grammatical points:

    • が: subject marker
    • 実現すれば: “if realized”
    • 進む: verb “susumu” (to advance) in potential form
  2. Structure of the sentence:

    • 会長代理だった下村氏の (possessive) 政倫審出席が (subject) 実現すれば (conditional clause), 一連の経緯が明らかになり、実態解明が進む可能性がある。

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