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長谷川岳議員から叱責うけ反省文 札幌市職員、政策への影響を懸念か

参院地方創生・デジタル社会形成特別委員長を辞任し、記者会見する自民党の長谷川岳氏=2024年5月29日午後4時49分、国会内、岩下毅撮影
参院地方創生・デジタル社会形成特別委員長を辞任し、記者会見する自民党の長谷川岳氏=2024年5月29日午後4時49分、国会内、岩下毅撮影

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札幌市さっぽろし職員しょくいんらに威圧いあつ的な言動げんどうかえしていた自民党じみんとう長谷川岳はせがわがく参院さんいん議員ぎいんたいし、幹部かんぶ職員しょくいん今年ことし1がつ、「反省文はんせいぶん」をいていたことがわかわかった。反省文はんせいぶんかんする朝日新聞あさひしんぶん情報公開じょうほうこうかい請求せいきゅうたいし、は「私的してき内容ないようふくまれる」として非公開ひこうかいとしたが、反省文はんせいぶん存在そんざいふくめて事実じじつかんけいみとめた。

関係者によると、文書はA4サイズの両面2ページで、タイトルは「反省文はんせいぶん」。GX(脱炭素化だったんそか)政策をめぐる市側の「不手際ふてぎわ」や「ミスみす」、今後こんご改善点かいぜんてん決意けついなどがつづられていたという。

反省文はんせいぶんは1月24日に長谷川氏はせがわし直接ちょくせつ、提出された。札幌市の秋元克広あきもとかつひろ市長らはその前日、「GX金融きんゆう資産しさん運用うんよう特区とっく」の提案書ていあんしょ金融庁きんゆうちょうに提出するため上京じょうきょう。同行した市幹部かんぶは、面会めんかいした長谷川氏はせがわしから一連いちれん手続てつづきにおけるミスみす不手際ふてぎわごう口調くちょう叱責しっせき(しっせき)され、反省文はんせいぶんくことになったという。

幹部かんぶきゅうきょ延泊えんぱくして反省文はんせいぶんをまとめ、参院さんいん議員ぎいん会館かいかん長谷川はせがわ氏の自室じしつまで持参じさんした。ある職員しょくいんは「反省文はんせいぶんかなければ、今後こんご政策せいさく推進すいしん影響えいきょうると判断はんだんしたのではないか」とている。

秋元あきもと市長しちょう一連いちれん事実じじつ関係かんけい把握はあくしており、今春こんしゅん長谷川はせがわ氏に「言動げんどうあらためてしい」などともうれたさい反省文はんせいぶん提出ていしゅつ念頭ねんとうあったという。

長谷川はせがわ氏は朝日新聞あさひしんぶん取材しゅざいに対し、「個人的こじんてき関係かんけいもとづく書簡しょかんについてわたしからコメントコメントすることはありません」と回答かいとう。朝日新聞の情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうに対し、は「いた職員しょくいん私的してきおもい、内容ないようふくまれており、公開こうかいはできない」と回答かいとうした。

反省ぶんいた幹部かんぶかんわるGXは、札幌さっぽろさい重要じゅうよう政策せいさくひとつ。「アジアあじあ世界せかい金融きんゆうセンターせんたー実現じつげん」「40ちょうえん投資とうしむ」などをかかげ、2023ねん6がつ産学官さんがくかんきん20をえる機関きかんによるコンソーシアムこんそーしあむチームちーむ札幌さっぽろ北海道ほっかいどう」が発足ほっそくした。今年ことし1がつくにへの特区とっく申請しんせいて、6がつじゅんには、北海道ほっかいどう札幌さっぽろ国家こっか戦略せんりゃく特区とっく指定していされた。(はら知恵子ちえこ日浦ひうらすける

Vocabulary

Word (Reading)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
威圧的 (いあつてき)N1い-adjectiveintimidating
繰り返す (くりかえす)N3godan verbto repeat
参院 (さんいん)N1nounHouse of Councillors (Japanese parliament)
議員 (ぎいん)N3nounmember of a legislative body
対し (たいし)N3adverbtowards, against
幹部 (かんぶ)N2nounmanagement, executive
今年 (ことし)N4nounthis year
書く (かく)N4godan verbto write
事実 (じじつ)N2nounfact
関係者 (かんけいしゃ)N2nounperson concerned, related person
文書 (ぶんしょ)N2noundocument
タイトルN3nountitle
脱炭素化 (だったんそか)N1noundecarbonization
不手際 (ぶてぎ)N1nounbungling, blunder
ミスN3nounmistake
改善 (かいぜん)N3nounimprovement
決意 (けつい)N2noundetermination
提出 (ていしゅつ)N2nounsubmission
上京 (じょうきょう)N1noungoing to Tokyo
手続き (てつづき)N2nounprocedure
強い (つよい)N4い-adjectivestrong
叱責 (しっせき)N1nounrebuke
急きょ (きゅうきょ)N1adverbhastily
延泊 (えんはく)N1nounstaying overnight
影響 (えいきょう)N3nouninfluence
判断 (はんだん)N3nounjudgment
政策 (せいさく)N2nounpolicy
推進 (すいしん)N1nounpromotion
欲しい (ほしい)N4い-adjectivewanted
申し入れ (もうしいれ)N1nounproposal

Grammar and Sentence Structure

  • The sentence “市は「私的な内容が含まれる」として非公開としたが、反省文の存在を含めて事実関係を認めた。” is difficult to understand because of the use of the phrase “として” which indicates the reason or cause for a certain action. In this case, it is used to explain the reason why the city decided not to disclose the information. The structure of the sentence is as follows: [reason for action] + として + [action taken].

  • The sentence “市は「私的な内容が含まれる」と回答した。” is challenging due to the use of the quotation marks and the verb “回答する” which means “to respond.” The structure of the sentence is: [subject] + は + [quotation] + と + [verb].

  • The sentence “市は「書いた職員の私的な思い、内容が含まれており、公開はできない」と回答した。” is complex because of the use of the phrase “書いた職員の私的な思い、内容が含まれており” which means “contains personal thoughts and content written by the staff.” The structure of the sentence is: [subject] + は + [quotation] + と + [verb].

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