毎朝日

「水俣病は遺伝」トライが事実誤認、訂正し謝罪 患者団体の指摘受け

水俣病被害者・支援者連絡会がトライグループに送った訂正を求める要請文=2025年5月24日、東京都中央区、吉本美奈子撮影
水俣病被害者・支援者連絡会がトライグループに送った訂正を求める要請文=2025年5月24日、東京都中央区、吉本美奈子撮影

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「家庭教師かていきょうしのトライとらい」を運営うんえいするトライグループとらいぐるーぷ(東京とうきょう)が、「水俣病みなまたびょうは遺伝いでんする」という事実じじつと異なることなる内容の教材きょうざいをオンラインおんらいん講座こうざで使つかっていたことが分わかった。患者かんじゃ団体が訂正ていせいを求もとめた結果けっか、同社どうしゃは誤りあやまりを認めるみとめる謝罪文しゃざいぶんをサイトさいと上に掲載けいさいし、該当がいとうする教材きょうざいは非公開ひこうかいにした。

水俣病みなまたびょう被害者・支援者しえんしゃ連絡会が4よん月末まつに把握はあくし、環境省かんきょうしょうに連絡れんらく。是正ぜせいを求もとめるとともに、同社どうしゃにも訂正ていせいを求もとめる要請文ようせいぶんを送おくっていた。

連絡れんらく会会かいによると、誤ごった内容ないようの教材きょうざいが使つかわれていたのは、映像えいぞう学習サービスさーびす「TryITとらいあいと」の中学ちゅうがく歴史れきしで、四大よんだい公害病びょうについて動画どうがと文章ぶんしょうで説明せつめいする場面ばめん。文章ぶんしょうでは水俣病みなまたびょうについて「この病気びょうきが恐ろしいおそろしいのは、遺伝いでんしてしまうことです。妊婦にんぷさんが水俣病みなまたびょうにかかりかかり、生まれてきたうまれてきた赤ちゃんあかちゃんまでもが発症はっしょうすることがありました」と記しるしていた。

水俣病みなまたびょうは、有機ゆうき水銀すいぎんを含んだ工場こうじょう排水はいすいで汚染おせんされた魚さかなを食べたたべた住民じゅうみんが発症はっしょうした公害病こうがいびょうで、遺伝いでんすることはない。生まれうまれながらに障害しょうがいがある胎児性たいじせいの水俣病みなまたびょう患者かんじゃも、汚染魚おせんぎょを食べたたべた母親ははおやの胎盤たいばんを通じてつうじて有機水銀ゆうきすいぎんの被害ひがいを受けたうけたもので、遺伝いでんではない。

だがだが誤あやまったった認識にんしきで、水俣病みなまたびょうの被害ひがい地域ちいき出身しゅっしんというだけだけで結婚けっこんを断ことわられる差別さべつが広ひろがったため、患者かんじゃらは国くにや熊本県くまもとけんに差別さべつ・偏見へんけんをなくすなくす啓発活動けいはつかつどうの徹底てっていを求もとめてきた。

環境省かんきょうしょうによると、今月こんげつ14日にちに同社どうしゃに是正ぜせいを要請ようせい。部分的ぶぶんてきな修正しゅうせいがあったが十分じゅうぶんではなく、やりとりやりとりを続けつづけていた。同社どうしゃの謝罪文しゃざいぶんは同どう23日にち付で、「水俣病みなまたびょうが遺伝いでんするという事実じじつはなく、不正確ふせいかくな表現ひょうげんとなったことをお詫おわびの上訂正ていせいいたします」とした。同省どうしょうは経緯けいいの説明せつめいを引き続きひきつづき求めもとめるという。

水俣病みなまたびょうの説明せつめいを巡めぐっては、熊本県くまもとけん宇城市うきじょうが2月がつ末、市内しないの全ぜん2万まん3千せん世帯せたいに配くばったカレンダーかれんだーに、水俣病みなまたびょうやハンセン病はんせんびょうが感染かんせんする病気びょうきと誤解ごかいされる記述きじゅつを載のせた。市しは、訂正ていせいシールしーるを全ぜん世帯せたいに配くばり、おわびおわびをした。水俣病みなまたびょうは感染症かんせんしょうではないが、原因げんいんが分わからなかった発生はっせい当初とうしょは感染症かんせんしょうと疑うたがわれ、地域ちいきでの根強ねづよい差別さべつや偏見へんけんにつながった。ハンセン病はんせんびょうも感染力かんせんりょくは非常ひじょうに弱よわく、今いまでは感染かんせんや発症はっしょうをすることはほとんどほとんどない。

連絡会れんらくかい事務局事務局じむきょくの元島もとじま市朗市朗いちろうさんは「差別さべつ偏見へんけんに患者かんじゃは今いまも苦しくるしんでいる。正しいただしい理解理解りかいのため、国くにはきちんときちんと啓発けいはつに取り組とりくんでほしいほしい」と話はなす。

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
運営する (うんえいする)N2Irregular verbto operate
異なる (ことなる)N2Godan verbto differ
訂正する (ていせいする)N2Irregular verbto correct
認める (みとめる)N2Ichidan verbto acknowledge
謝罪する (しゃざいする)N2Irregular verbto apologize
掲載する (けいさいする)N2Irregular verbto publish
非公開 (ひこうかい)N2な-adjectivenon-public
是正する (ぜせいする)N2Irregular verbto rectify
要請する (ようせいする)N2Irregular verbto request
恐ろしい (おそろしい)N2い-adjectivefrightening
発症する (はっしょうする)N2Irregular verbto develop (a disease)
汚染する (おせんする)N2Irregular verbto contaminate
障害 (しょうがい)N2Noundisability
差別 (さべつ)N2Noundiscrimination
偏見 (へんけん)N2Nounprejudice
啓発活動 (けいはつかつどう)N2Nounawareness-raising activities
徹底する (てっていする)N2Irregular verbto thoroughly implement
誤った (あやまった)N2い-adjectivemistaken
説明する (せつめいする)N3Irregular verbto explain
連絡する (れんらくする)N3Irregular verbto contact
受ける (うける)N3Ichidan verbto receive
伴う (ともなう)N2Godan verbto accompany
取り組む (とりくむ)N2Godan verbto tackle (a problem)
進める (すすめる)N3Ichidan verbto advance
伝える (つたえる)N3Ichidan verbto convey
直す (なおす)N3Godan verbto fix
述べる (のべる)N2Ichidan verbto state
確認する (かくにんする)N2Irregular verbto confirm
受け入れる (うけいれる)N2Ichidan verbto accept
進行する (しんこうする)N2Irregular verbto proceed
変わる (かわる)N3Godan verbto change
取り消す (とりけす)N2Godan verbto cancel
述べる (のべる)N2Ichidan verbto mention

Grammar and Sentence Structure

  1. Sentence: 「水俣病は、有機水銀を含んだ工場排水で汚染された魚を食べた住民が発症した公害病で、遺伝することはない。」

    • Grammatical Points:

      • 「で」: This particle indicates a reason or cause, linking the explanation of the disease to its origin.
      • 「ことはない」: This phrase is used to express that something does not happen or is not the case. It negates the possibility of inheritance in this context.
    • Structure:

      • The sentence starts with the subject 「水俣病は」 (Minamata disease), followed by a description of its cause using a relative clause: 「有機水銀を含んだ工場排水で汚染された魚を食べた住民が発症した」 (residents who ate fish contaminated by factory wastewater containing organic mercury developed the disease). The sentence concludes with the assertion that it does not inherit: 「遺伝することはない」.
  2. Sentence: 「だが誤った認識で、水俣病の被害地域出身というだけで結婚を断られる差別が広がったため、患者らは国や熊本県に差別・偏見をなくす啓発活動の徹底を求めてきた。」

    • Grammatical Points:

      • 「というだけで」: This phrase means “just because” or “merely by being,” indicating that the discrimination occurs solely based on the fact of being from the affected area.
      • 「ため」: This indicates a reason or cause, explaining why the discrimination spread.
      • 「求めてきた」: This is the past perfect form of the verb, indicating that the action of requesting has been ongoing until now.
    • Structure:

      • The sentence begins with a contrasting conjunction 「だが」 (however), followed by a clause explaining the cause of discrimination: 「誤った認識で、水俣病の被害地域出身というだけで結婚を断られる差別が広がった」 (due to a mistaken perception, discrimination that leads to being refused marriage just for being from the affected area spread). The latter part states the action taken by the patients: 「患者らは国や熊本県に差別・偏見をなくす啓発活動の徹底を求めてきた」 (the patients have been requesting the country and Kumamoto Prefecture to thoroughly eliminate discrimination and prejudice).
  3. Sentence: 「水俣病は感染症ではないが、原因が分からなかった発生当初は感染症と疑われ、地域での根強い差別や偏見につながった。」

    • Grammatical Points:

      • 「ではないが」: This phrase indicates a contrast, stating that while it is not an infectious disease, there is a related issue.
      • 「と疑われ」: This is a passive form, meaning “was suspected,” indicating that the disease was thought to be infectious by others.
      • 「につながった」: This means “led to,” indicating a consequence or result of the previous statements.
    • Structure:

      • The sentence starts with the subject and a negation: 「水俣病は感染症ではないが」 (Minamata disease is not an infectious disease, but). It then provides context about the initial misunderstanding: 「原因が分からなかった発生当初は感染症と疑われ」 (at the onset of its occurrence, when the cause was unknown, it was suspected to be an infectious disease). Finally, it concludes with the result of this misunderstanding: 「地域での根強い差別や偏見につながった」 (which led to deep-rooted discrimination and prejudice in the community).

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