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楽天・安楽投手を自由契約に 暴言、罰金など10人がパワハラ被害

記者会見の冒頭、謝罪する楽天の森井誠之球団社長(左)と球団の顧問弁護士の稲垣勝之氏=仙台市内
記者会見の冒頭、謝罪する楽天の森井誠之球団社長(左)と球団の顧問弁護士の稲垣勝之氏=仙台市内

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プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスとうほくらくてんごーるでんいーぐるす安楽智大やすらともひろ(ともひろ)投手とうしゅ(27)からハラスメントはらすめんと行為を受けたと、複数のチームメートちーむめーと被害ひがいを訴えていた問題で、森井誠之もりいまさゆき球団社長きゅうだんしゃちょうが30にち仙台せんだい市内しない記者会見きしゃかいけんし、球団きゅうだん調査結果ちょうさけっか公表こうひょうした。調査結果は、安楽やすら投手とうしゅパワーハラスメントぱわーはらすめんと行為を認定にんてい。球団は「契約保留選手名簿けいやくほりゅうせんしゅめいぼ」に安楽やすら投手とうしゅ名前なまえせないとあきらかにした。安楽やすら投手とうしゅは来季の契約対象選手けいやくたいしょうせんしゅからはずれ、自由契約じゆうけいやくになる。パワハラぱわはら行為に起因きいんし、球団きゅうだんきわめておも処分しょぶんくだした格好かっこうだ。安楽やすら投手とうしゅは「大変たいへんもうわけない。謝罪しゃざいしたい」とはなしているという。

調査結果によると、安楽投手あんらくとうしゅは▽公式戦こうしきせんロッカールームろっかーるーむで、倒立とうりつさせたチームメートちーむめーとズボンずぼんがすなどして下半身かはんしん露出ろしゅつさせた▽「バカばか」「アホあほ」などの暴言ぼうげんチームメートちーむめーと浴びせあびせた▽忘れ物わすれものミスみすをしたチームメートちーむめーとから「罰金ばっきん」としょうして現金げんきん徴収ちょうしゅうした――という。

チームメートちーむめーとうったええをけて球団きゅうだんは25にち安楽あんらく投手とうしゅ契約けいやく更改こうかい無期限むきげん延期えんき本人ほんにん自宅じたく待機たいきめいじ、りをおこなった。一方、日本にほん野球やきゅう機構きこう(NPB)への契約けいやく保留ほるう選手せんしゅ名簿めいぼ提出ていしゅつ期限きげんである30にちめどめど事実じじつ関係かんけい認定にんていするため、在籍ざいせきする選手せんしゅコーチこーちら137にんアンケートあんけーと実施じっし。92%が回答かいとうし、被害ひがいけたのはやく10にんハラスメントはらすめんと行為こうい見聞けんぶんきしたのはやく40にんのぼった。

球団はアンケートあんけーと回収かいしゅう後、本人ほんにんに3度目どめ聴取ちょうしゅをしたうえで、パワハラぱわはら事実じじつ認定にんていした。安楽やすら投手とうしゅは12がつ1にち以降に他球団きゅうだんとの契約けいやく交渉こうしょう可能かのうになる。

安楽投手やすらぎとうしゅ愛媛えひめ済美高さいびこう2年生ねんせいだった2013ねん選抜大会せんばつたいかい準優勝じゅんゆうしょう。14ねんあきドラフトどらふと1楽天らくてん入団にゅうだんした。プロぷろ9年目ねんめ今季こんきは57試合しあい投げなげ、3しょう2はい防御率ぼうぎょりつ3・04。中継ぎちゅうつぎはしらとして活躍かつやくしていた。

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
野球 (やきゅう)N3Nounbaseball
投手 (とうしゅ)N3Nounpitcher
複数 (ふくすう)N3Nounmultiple
問題 (もんだい)N4Nounproblem
訴える (うったえる)N3Verb (ru-verb)to appeal
調査 (ちょうさ)N3Nouninvestigation
結果 (けっか)N4Nounresult
公表 (こうひょう)N2Nounannouncement
認定 (にんてい)N2Nouncertification
契約 (けいやく)N3Nouncontract
保留 (ほりゅう)N2Nounpending
名簿 (めいぼ)N2Nounroster
載せる (のせる)N3Verb (ru-verb)to put on
明らか (あきらか)N3Adjectiveobvious
対象 (たいしょう)N3Nountarget
外れる (はずれる)N3Verb (ru-verb)to be out
自由 (じゆう)N3Nounfreedom
起因 (きいん)N1Nouncause
極めて (きわめて)N1Adverbextremely
重い (おもい)N3Adjectiveheavy
処分 (しょぶん)N2Nounpunishment
申し訳ない (もうしわけない)N3Adjectivesorry
謝罪 (しゃざい)N2Nounapology
話す (はなす)N4Verb (u-verb)to speak
調査結果 (ちょうさけっか)N2Nouninvestigation result
公式 (こうしき)N2Nounofficial
ロッカールームN/ANounlocker room
倒立 (とうりつ)N/ANounhandstand
脱がす (ぬがす)N3Verb (u-verb)to undress
露出 (ろしゅつ)N/ANounexposure
暴言 (ぼうげん)N/ANounabusive language
浴びせる (あびせる)N3Verb (ru-verb)to shower
忘れ物 (わすれもの)N/ANounforgotten item
罰金 (ばっきん)N/ANounfine
徴収 (ちょうしゅう)N2Nouncollection
訴える (うったえる)N3Verb (ru-verb)to appeal
更改 (こうかい)N/ANounchange
無期限 (むきげん)N/ANounindefinite
延期 (えんき)N3Nounpostponement
命じる (めいじる)N/AVerb (ru-verb)to order
聞き取り (ききとり)N/ANouninterview
事実 (じじつ)N2Nounfact
関係 (かんけい)N3Nounrelationship
認定 (にんてい)N2Nouncertification
在籍 (ざいせき)N/ANounenrollment
アンケートN/ANounquestionnaire
実施 (じっし)N2Nounimplementation
回答 (かいとう)N3Nounanswer
見聞き (みきき)N/ANounwitnessing
球団 (きゅうだん)N2Nounbaseball team
事実 (じじつ)N2Nounfact
本人 (ほんにん)N3Nounthe person himself
交渉 (こうしょう)N2Nounnegotiation
愛媛 (えひめ)N/ANounEhime (prefecture)
選抜大会 (せんばつたいかい)N/ANounselection tournament
準優勝 (じゅんゆうしょう)N/ANounrunner-up
(あき)N4Nounautumn
ドラフトN/ANoundraft
入団 (にゅうだん)N/ANounjoining a team
今季 (こんき)N/ANounthis season
中継ぎ (なかつぎ)N/ANounrelief pitcher
(はしら)N/ANounpillar
活躍 (かつやく)N3Nounactivity
以上 (いじょう)N3Adverbabove
以上 (いじょう)N3Adverbabove
以上 (いじょう)N3Adverbabove

Grammar and Sentence Structure

  • 調査結果は、安楽投手のパワーハラスメント行為を認定。

    1. The grammatical point here is the use of the causative form 認定する (certify/acknowledge) in passive form 認定される (be certified/acknowledged).
    2. The structure of the sentence is 調査結果は (investigation result)、安楽投手の (pitcher Anraku’s) パワーハラスメント行為を (power harassment act) 認定 (certify/acknowledge)。
  • 安楽投手は来季の契約対象選手から外れ、自由契約になる。

    1. The grammatical point here is the use of the から (kara) particle to indicate the reason or cause.
    2. The structure of the sentence is 安楽投手は (Pitcher Anraku) 来季の (next season’s) 契約対象選手から (contract-target player from) 外れ (be excluded)、自由契約になる (become a free agent)。
  • 安楽投手は12月1日以降に他球団との契約交渉が可能になる。

    1. The grammatical point here is the use of the 以降に (ikou ni) particle to indicate “after a certain point in time.”
    2. The structure of the sentence is 安楽投手は (Pitcher Anraku) 12月1日 (December 1st) 以降に (after) 他球団との (other teams with) 契約交渉が可能になる (contract negotiations become possible).

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