毎朝日

チョコザップで相次ぐ置き引き 「ジム活」で狙われた鍵のない荷物棚

無人営業のジム「チョコザップ」の看板
無人営業のジム「チョコザップ」の看板

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24にじゅうよじ時間じかん営業の「chocoZAPちょこざっぷ(チョコザップちょこざっぷ)」などの無人むじんジムじむで、置き引きおきびきの窃盗せっとう事件が相次いであいついでいる。大阪おおさかと京都きょうとではかばんかばんや現金げんきんを盗んだぬすんだとして、3さん人が逮捕たいほされた。近年きんねん店舗てんぽを広げているひろげている無人むじんジムじむ。事件じけんはその利用りようのしやすさしやすさが逆手さかてに取られたとられた形かたちで、防犯ぼうはん上の課題かだいが浮かび上がるうかびあがる。

チョコザップちょこざっぷを運営うんえいする「RIZAPらいざっぷ(ライザップらいざっぷ)」(東京都とうきょうと新宿区しんじゅくく)は取材しゅざいに対たいし、「安心あんしん安全あんぜんに利用りようができる環境かんきょう作りづくりに努つとめていく」としている。

先月せんげつ15日にち、30代だいの女性じょせいが大阪市おおさかし中央区ちゅうおうくのチョコザップちょこざっぷを利用りようしたときのことだ。仕事しごと帰りがえりに立ち寄りたちより、財布さいふやスマホすまほが入ったはいったかばんかばんを荷物置きにもつおきの棚たなに置いたおいた。しかししかし、しばらくしばらくすると、かばんかばんは棚たなから消えきえ、店外てんがいに投げ捨てられなげすてられていた。財布さいふにあったあった現金げんきん約6万ろくまん7千円せんえんは抜かれぬかれていたという。

大阪府警おおさかふけいは今月こんげつ7日にち、女性じょせいのかばんかばんを盗ぬすんだとして、府内ふないの無職むしょくの少年しょうねん(18)を窃盗せっとう容疑で逮捕たいほした。少年しょうねんは「30件けんほどやった」と供述きょうじゅつし、「サラリーマンさらりーまんなどお金おかねを持もっている人ひとが利用りようしているから(ジムじむを)選えらんだ」と話はなしているという。府内ふないでは今年ことしに入はいり、チョコザップちょこざっぷで同様どうようの被害ひがいが約70件けん確認されているという。

京都府警きょうとふけいも、無人むじんジムじむの店舗てんぽ内で現金げんきんや衣服いふくを盗ぬすんだとして、京都市きょうとしの少年しょうねん2人にんを逮捕たいほ・送検そうけんし、8日にちに発表はっぴょうした。少年しょうねんらはジムじむを狙ねらうことを「ジム活じむかつ」と呼よんでいたといい、府警は京都きょうと、東京とうきょう、奈良ならの3都府県とふけんで盗ぬすみを繰り返くりかえしていたことを裏付うらづけたという。

大阪おおさかなどで被害ひがいがあったチョコザップちょこざっぷは「コンビニこんびにジムじむ」をうたいうたい、利用りようのしやすさしやすさを売りうりにしている。

ライザップらいざっぷのオフィシャルサイトおふぃしゃるさいとによると、チョコザップちょこざっぷは2022年にせんにじゅうにねん7月しちがつにサービスさーびすを開始かいし。当初とうしょ100店舗てんぽあまりだったが、今年ことし2月にがつ時点で全国ぜんこく約1800いちはっぴゃく店舗てんぽまで広がったひろがった。会員数かいいんすうは133いちさんさん万人に上るのぼる。

月額つきがく2980円えん(税抜ぜいぬき)という低価格ていかかくが特徴とくちょうで、店舗てんぽ内ををAIえーあいカメラかめらで監視かんしし、無人むじん営業えいぎょうにすることで人件費じんけんひなどのコストこすとを抑えておさえているという。

大阪おおさかと京都きょうとの事件じけんで共通きょうつうするのが、施錠せじょう設備のない荷物棚にもつだなから盗まれぬすまれたことだ。

大阪おおさか市市内しないのチョコザップちょこざっぷに週しゅう3回かいほど通うかよう男性だんせい会社員かいしゃいん(38)は「棚たなに鍵かぎがなく、以前いぜんからこわいこわいと思っておもっていた」。事件じけんを知りしり、「鍵かぎのロッカーろっかーをもうけるもうけるなどの対策たいさくをしてしてほしい」と訴えるうったえる。

ただ、ライザップらいざっぷは朝日新聞あさひしんぶんの取材しゅざいに「無人むじん営業のため、鍵かぎ付きのロッカーろっかーは故障こしょうや鍵かぎの紛失ふんしつ時にすぐに対応たいおうができない」と回答かいとうした。多くおおくの防犯カメラぼうはんかめらが設置せっちされ、貴重品きちょうひんの管理かんりについては店内てんないの掲示物けいじぶつなどで注意喚起ちゅういかんきしていると説明せつめいする。

大阪府警おおさかふけいの捜査そうさ幹部かんぶも「安やすく、気軽きがるに行いけるのがコンセプトこんせぷとのジムじむで、コストこすとをかけかけた対策たいさくとの両立りょうりつは難むずかしいのではないか」との見方みかただ。

入店にゅうてん時じじの利便性りべんせいも悪用あくようされた。

チョコザップちょこざっぷではスマホすまほ上でクレジットカードくれじっとかーど情報じょうほうなどを登録とうろくするだけで会員かいいん登録とうろくができる。発行はっこうされた入館にゅうかん用のQRコードきゅーあーるこーどを店舗てんぽ入り口いりぐちにかざし、入店にゅうてんする仕組みしくみだ。

京都府警きょうとふけいの捜査そうさで、逮捕たいほした少年しょうねんは無人むじんジムじむに偽名ぎめいで会員登録かいいんとうろくしてQRコードきゅーあーるこーどを入手にゅうしゅし、それを2に人にんで使い回すつかいまわすなどして侵入しんにゅうを繰り返すくりかえすなどして疑いうたがいがあるあることがわかったわかったという。

事件じけんを受け、大阪府警おおさかふけいと京都府警きょうとふけいは、無人むじんジムじむの運営うんえい側に防犯ぼうはん上のセキュリティーせきゅりてぃー対策たいさくなどの協力きょうりょくを依頼いらい。大阪府警おおさかふけいは、貴重品きちょうひんは目めの届とどくところに置おくなど、利用者りようしゃに対たいしても防犯意識ぼうはんいしきを高たかめてほしいと呼びかけよびかける。

ライザップらいざっぷの担当者たんとうしゃは「事件じけんについては非常ひじょうに遺憾いかん。警察けいさつと密接みっせつに連携れんけいし、専門的せんもんてきなアドバイスあどばいすに基づもとづき、防犯ぼうはん対策を講じこうじていく」としている。

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
置き引き (おきびき)N2nounpickpocketing
窃盗 (せっとう)N2nountheft
逮捕 (たいほ)N2noun/verb (godan)arrest / to arrest
利用 (りよう)N2noun/verb (godan)use / to use
確認 (かくにん)N2noun/verb (godan)confirmation / to confirm
逆手 (ぎゃくて)N2nounreverse hand
取材 (しゅざい)N2noun/verb (godan)coverage / to cover
安心 (あんしん)N2noun/verb (irregular)peace of mind / to feel secure
環境 (かんきょう)N2nounenvironment
努める (つとめる)N2verb (ichidan)to endeavor
投げ捨てる (なげすてる)N2verb (ichidan)to throw away
繰り返す (くりかえす)N2verb (godan)to repeat
施錠 (せじょう)N2nounlocking
対策 (たいさく)N2nouncountermeasure
訴える (うったえる)N2verb (ichidan)to appeal
安く (やすく)N2adverbcheaply
気軽 (きがる)N2な-adjectivecarefree
悪用 (あくよう)N2noun/verb (godan)misuse / to misuse
登録 (とうろく)N2noun/verb (godan)registration / to register
発行 (はっこう)N2noun/verb (godan)issuance / to issue
侵入 (しんにゅう)N2noun/verb (godan)intrusion / to intrude
密接 (みっせつ)N2な-adjectiveclose / intimate
遺憾 (いかん)N1nounregret
連携 (れんけい)N1noun/verb (godan)cooperation / to cooperate
専門的 (せんもんてき)N1な-adjectivespecialized
講じる (こうじる)N1verb (ichidan)to take measures
防犯 (ぼうはん)N1nouncrime prevention
課題 (かだい)N1nounissue / challenge
目の届く (めのとどく)N1phrasewithin sight
呼びかける (よびかける)N1verb (ichidan)to call out
監視 (かんし)N1noun/verb (godan)surveillance / to monitor
特徴 (とくちょう)N2nouncharacteristic
売り (うり)N2nounselling / sale

Grammar and Sentence Structure

  1. 「事件はその利用のしやすさが逆手に取られた形で、防犯上の課題が浮かび上がる。」

    • Grammatical Points:

      • 「逆手に取られた形で」: This phrase uses the passive form of the verb 「取る」 (to take) combined with 「逆手に」 (in reverse hand), which means to take advantage of or exploit a situation. The passive form indicates that the subject (the ease of use) is being acted upon.
      • 「防犯上の課題が浮かび上がる」: Here, 「浮かび上がる」 (to emerge) is used to indicate that issues related to security are becoming apparent. The phrase 「防犯上の」 modifies 「課題」 (issues) to specify that these issues are related to crime prevention.
    • Structure:

      • The sentence begins with the subject 「事件」 (the incident), followed by a clause that describes how the incident occurred due to the ease of use of the gym. The second part of the sentence introduces the consequences of this incident, stating that security issues have emerged.
  2. 「少年は「30件ほどやった」と供述し、「サラリーマンなどお金を持っている人が利用しているから(ジムを)選んだ」と話しているという。」

    • Grammatical Points:

      • 「供述し」: This is the conjunctive form of the verb 「供述する」 (to testify or to state), linking the action of the boy stating his actions.
      • 「選んだ」: This is the past tense of the verb 「選ぶ」 (to choose), indicating the boy’s reasoning for selecting the gym.
      • The phrase 「という」 at the end indicates that the preceding statement is a reported speech, suggesting that the information is being conveyed from another source.
    • Structure:

      • The sentence consists of two main clauses connected by 「し」. The first clause reports the boy’s admission of committing around 30 thefts. The second clause provides his reasoning for choosing the gym, emphasizing the type of clientele that frequents it.
  3. 「ただ、ライザップは朝日新聞の取材に「無人営業のため、鍵付きのロッカーは故障や鍵の紛失時にすぐに対応ができない」と回答した。」

    • Grammatical Points:

      • 「無人営業のため」: This phrase means “due to the unmanned operation,” where 「ため」 indicates a reason or cause.
      • 「すぐに対応ができない」: This phrase uses 「できない」 (cannot do) to express inability, with 「すぐに」 (immediately) modifying 「対応」 (response) to indicate that they cannot respond quickly in certain situations.
    • Structure:

      • The sentence begins with a contrasting conjunction 「ただ」 (however), indicating a shift in focus. It then states that RIZAP responded to an inquiry from the Asahi Shimbun, followed by a quotation that explains their reasoning for not providing keyed lockers, detailing the limitations of their unmanned operation.

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