毎朝日

世田谷区、事実婚と「同じ」記載認める意向 同性カップルの住民票で

世田谷区議会の入る区役所東棟=2024年6月11日、東京都世田谷区世田谷4丁目、中村英一郎撮影
世田谷区議会の入る区役所東棟=2024年6月11日、東京都世田谷区世田谷4丁目、中村英一郎撮影

Link to the original article

東京都とうきょうと世田谷区せたがやくの保坂展人ほさか のぶと(のぶとのぶと)区長くちょうは11日にち、同性どうせいカップルかっぷるの住民票じゅうみんひょうの続つづき柄欄らんに、事実じじつ婚こんの状態じょうたいであることを示しめす「夫おっと・妻つま(未み届とど)」との記載きさいを取とり入いれる意向いこうを明あきらかにした。区くによると、実際じっさいに取とり入いれれば、都内とないの自治体じちたいでは初はじめてとなる。地方ちほう発はつの動どうきが首都圏しゅとけんにも波及はきゅうしてきた格好かっこうだ。

区議会ぎかいの一般いっぱん質問しつもんで、上川かみかわあや区く議ぎに導入どうにゅうの意向いこうを問とわれ、「早急さっきゅうかつ具体ぐたい的な検討けんとうを準備じゅんびする」などと答こたえた。

日本にほんでは法律ほうりつで同性どうせい同士の結婚けっこんが認めみとめられていない。そのため、同性どうせいパートナーぱーとなーは異性いせい同士で結婚けっこんした人ひとが得えられる権利けんりを与あたえられていない。

こうした課題かだいを解決かいけつする一歩いっぽとして期待きたいされているのが、住民票じゅうみんひょうの記載きさいだ。区長くちょうが導入どうにゅうの意向いこうを示しめした「未届みとどけ」の記載きさいは一般いっぱんに世帯主せたいぬしと、異性いせいの相手あいてとの「事実婚じじつこん」を示しめす際さいに使用しようされる。

異性いせい間かんの事実じじつ婚こんは、200超ちょうの法令ほうれいが「事実上じじつじょう婚姻こんえん関係かんけいと同様どうようの事情じじょう」とし、法律ほうりつ婚こんと同様どうように扱あつかうようになっている。事実婚こんを示しめる「未届みとど」の記載きさいは、住宅じゅうたくローンの申請しんせいをしたり、企業きぎょうの福利ふくり厚生こうせいを受うけたりする際さいなどにも、夫婦ふうふ同様どうようの関係かんけいを証明しょうめいする資料しりょうとして使用しようされている。

このため、同性どうせいカップルかっぷるが自治体じちたいに「未届みとど」の記載きさいを求もとめ、それに応おうじるケースけーすが出でてきた。長崎県ながさきけん大村市おおむらしは先月せんげつ、「世帯主せたいぬし」の男性だんせいのパートナーぱーとなーの求もとめに応おうじて、続つづき柄欄らんに「夫おっと(未届みとど)」と記載きさいした住民票じゅうみんひょうを交付こうふ。栃木県とちぎけん鹿沼市かぬましや、京都府きょうとふ与謝野町よさのちょうも同様どうようの表記ひょうきをする意向いこうを示しめしている。

「未届みとどけ」の記載がされても、実際に事実婚じじつこんと同等の権利けんりを得えられるかは現時点げんじてんで、不透明ふとうめいだ。ただ、人口じんこう約92万人まんにんと都内とないの自治体じちたいで最もっとも多おおい世田谷区せたがやくが取とり入いれれば、追随ついずいする動どうきはさらに広ひろがりそうだ。

区長くちょうの姿勢しせいに同性どうせいカップルかっぷるからは歓迎かんげいの声こえがあがる。同性どうせいパートナーぱーとなーと約やく30年ねん同居どうきょする、区内くないの福祉ふくし職員しょくいんの50代だいの男性だんせいはこの日ひ、議会ぎかいを訪おとずれ、半信半疑はんしんはんぎで議論ぎろんを見守みまもった。

区長くちょうの答弁とうべんに驚おどろき、喜よろこんだ。「当事者とうじしゃは自己肯定感じここうていかんの低ひくい人ひとが多おおい。こういう考かんがえ方かたがスタンダードすたんだーどになることで、特とくに若わかい人ひとたちが、明あかるい未来みらいを普通ふつうに考かんがえられる世よの中なかに変かわってほしい」。

区くはこれまでも性的せいてき少数者しょうすうしゃ(LGBTQ)の問題に取り組んできた。2015年ねん11月がつ、渋谷しぶや区くとともに全国ぜんこくの自治体じちたいに先駆せんくけ、性的せいてき少数者しょうすうしゃのカップルかっぷるを公的こうてきに認みとめる、いわゆる「パートナーシップぱーとなーしっぷ制度せいど」を導入どうにゅう。災害さいがいの死亡者しぼうしゃとパートナーぱーとなー関係かんけいなどにあれば、弔慰金ちょういきんが支給しきゅうされるなどの行政ぎょうせいサービスさーびすを受うけられるようにしている。先月せんげつ末まつまでに241組くみから申請しんせいがあり、受理じゅりしたという。(中村なかむら英一郎えいいちろう)

Vocabulary

Word (Reading)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
取り入れる (とりいれる)N2Godan verbto adopt, to incorporate
明らかにする (あきらかにする)N2Suru verbto make clear, to reveal
準備する (じゅんびする)N3Suru verbto prepare
認める (みとめる)N3Ichidan verbto recognize, to acknowledge
得る (える)N3Godan verbto obtain, to acquire
与える (あたえる)N3Ichidan verbto give, to grant
解決する (かいけつする)N3Suru verbto solve, to resolve
期待する (きたいする)N3Suru verbto expect, to anticipate
示す (しめす)N3Godan verbto show, to indicate
使用する (しようする)N3Suru verbto use
扱う (あつかう)N3Godan verbto handle, to deal with
証明する (しょうめいする)N3Suru verbto prove, to demonstrate
求める (もとめる)N3Ichidan verbto request, to seek
応じる (おうじる)N2Godan verbto respond, to comply
交付する (こうふする)N2Suru verbto issue, to grant
示す (しめす)N3Godan verbto show, to indicate
追随する (ついずいする)N1Suru verbto follow, to emulate
広がる (ひろがる)N3Godan verbto spread, to extend
歓迎する (かんげいする)N2Suru verbto welcome, to greet
見守る (みまもる)N2Godan verbto watch over, to look after
驚く (おどろく)N3Godan verbto be surprised
喜ぶ (よろこぶ)N3Godan verbto be delighted, to be pleased
肯定する (こうていする)N1Suru verbto affirm, to approve
考える (かんがえる)N3Ichidan verbto think, to consider
普通に (ふつうに)N3Adverbnormally, usually
変わる (かわる)N3Godan verbto change
普通 (ふつう)N3Na-adjectivenormal, usual
取り組む (とりくむ)N2Godan verbto tackle, to deal with
導入する (どうにゅうする)N2Suru verbto introduce, to implement
支給する (しきゅうする)N2Suru verbto provide, to supply
受理する (じゅりする)N2Suru verbto accept, to approve

Grammar and Sentence Structure

  • Sentence 1:

    • Explanation of grammatical points: The sentence uses the phrase “夫・妻(未届)” to indicate the status of a common-law marriage for same-sex couples.
    • Explanation of the structure: The structure of the sentence is: “同性カップルの住民票の続き柄欄に、事実婚の状態であることを示す「夫・妻(未届)」との記載を取り入れる意向を明らかにした.”
  • Sentence 2:

    • Explanation of grammatical points: The sentence mentions the use of the phrase “未届” to indicate a common-law marriage status.
    • Explanation of the structure: The structure of the sentence is: “区長が導入の意向を示した「未届」の記載は一般に世帯主と、異性の相手との「事実婚」を示す際に使用される.”
  • Sentence 3:

    • Explanation of grammatical points: The sentence discusses the uncertainty surrounding the actual rights obtained by having the “未届” notation on official documents.
    • Explanation of the structure: The structure of the sentence is: “「未届」の記載がされても、実際に事実婚と同等の権利を得られるかは現時点で、不透明だ.”

Quiz

Test your comprehension of the article!