毎朝日

スマイル社が被害当事者4人を提訴 元Jr.「寄り添う行動なのか」

スマイルアップから提訴されたことを受け、記者会見に臨んだ元ジャニーズJr.の田中純弥さん(左)と大島幸広さん=2025年2月6日午前11時36分、東京都千代田区、島崎周撮影
スマイルアップから提訴されたことを受け、記者会見に臨んだ元ジャニーズJr.の田中純弥さん(左)と大島幸広さん=2025年2月6日午前11時36分、東京都千代田区、島崎周撮影

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きゅうジャニーズじゃにーず事務所じむしょSMILE―UP.すまいるあっぷスマイルアップすまいるあっぷ))の創業者そうぎょうしゃジャニーじゃにー喜多川きたがわ氏のせい加害かがい問題もんだいめぐりめぐり同社どうしゃせい被害ひがい訴えるうったえる当事者とうじしゃ4にん対してたいして損害そんがい賠償ばいしょう債務さいむ存在そんざいしないことの確認かくにんなどを求めるもとめる訴訟そしょうを、東京とうきょう地裁ちさい起こしたおこしたことがわかったわかった同社どうしゃは、同社どうしゃ設けたもうけた被害者ひがいしゃ救済きゅうさい委員会いいんかいによる補償ほしょう枠組みわくぐみ応じるおうじるよう求めておりもとめており当事者とうじしゃらは6にち東京都内とうきょうとない会見かいけんし、「被害者ひがいしゃ寄り添うよりそう態度反するはんする」と訴えたうったえた

提訴ていそされたのは、同社どうしゃ関係者かんけいしゃらを相手あいて取り、べい西部せいぶネバダ州ねばだしゅう被害ひがいけたとして、同州どうしゅう裁判所さいばんしょ総額そうがく3おくドルどる(約470よんひゃくななじゅうおく円)の賠償ばいしょうもとめて提訴ていそしたもとジャニーズJr.じゃにーずじゅにあ田中たなか純弥じゅんやさん(43)と飯田いいだ恭平きょうへいさん(37)のほかほかもとJr.じゅにあ大島おおしま幸広ゆきひろさん(39)、アイドルグループあいどるぐるーぷ忍者にんじゃもとメンバーめんばー志賀しが泰伸やすのぶさん(56)。

被害ひがい当事者とうじしゃとうじしゃ代理人だいりにん弁護士べんごし同社どうしゃによると、同社どうしゃ救済きゅうさい委員会いいんかいによる補償ほしょう枠組みわくぐみ応じおうじず、調停ちょうていでも合意ごうい至らいたなかった3人さんにん対してたいして損害賠償そんがいばいしょう債務さいむ残りのこり1人いちにんについては救済きゅうさい委員会いいんかい提示ていじした補償額ほしょうがく超えこえての債務さいむそれぞれそれぞれ存在そんざいしないことの確認かくにん求めもとめている。

このこの田中たなかさんと大島おおしまさんが会見かいけん出席しゅっせき田中たなかさんは米国べいこくでの提訴ていそ明らかあきらかになった直後ちょくご提訴ていそされたとし、「いきなり被害者ひがいしゃに対して訴訟そしょう起こすおこすのは乱暴らんぼうすぎる。他の被害ひがい当事者とうじしゃたちもスマイル社すまいるしゃから訴えられるうったえられるのではないかと不安ふあんになるひともいると思うおもう」。大島おおしまさんは「果たしてはたしてこれが、スマイル社すまいるしゃ言ういう被害者ひがいしゃ寄り添うよりそう行動行動こうどう』なのか。早くはやくこの問題もんだい終わらせたいおわらせたいだけのように思えるおもえる」と話したはなした

渥美あつみ 優子ゆうこ弁護士は「スマイルすまいる社が一方的いっぽうてき設定せっていした枠組みわくぐみ被害者ひがいしゃ押しつけおしつけ解決かいけつしようとしており、被害者ひがいしゃ寄り添うよりそう態度とは真っ向まっこうから反するはんするもの」と指摘してき米国べいこくでの訴訟そしょう阻止そしするための手段しゅだんであるとも考えられるかんがえられるとした。

スマイルすまいる社は取材しゅざいに対し、「被害者ひがいしゃ救済きゅうさい委員会いいんかい判断はんだんしたがって補償ほしょうすすめる立場たちばにある。被害者ひがいしゃあいだ公平こうへいはか観点かんてんからも、スマイルすまいる社の一存いちぞん補償金額ほしょうきんがく増減ぞうげんすることはできず、裁判所さいばんしょ判断はんだんゆだねるゆだねるほかない」と説明せつめい。4にん救済きゅうさい委員会いいんかいによる補償ほしょう枠組わくぐみ応じおうじていなかったり、補償金額ほしょうきんがく同意どういしていなかったりすることをあげ、「お相手おあいてかた補償ほしょうもとめている以上いじょう解決かいけつ目指めざ責任せきにんがあるとかんが提訴ていそした」とコメントこめんとした。

また、米国べいこく訴訟についてについては「従前じゅうぜん日本にほんんでいるひとから日本企業にほんきぎょうたいする補償請求ほしょうせいきゅうであるため、米国べいこく裁判所さいばんしょには管轄かんかつみとめられない。日本にほん裁判所さいばんしょでの解決かいけつ適切てきせつかんがえている」とする。

補償ほしょうめぐめぐっては、同様どうよう訴訟そしょう広がりひろがり見せみせている。

昨年さくねん11がつには、同社どうしゃが「ジャニーズじゃにーず加害かがい問題当事者とうじしゃかい」(昨年さくねん9がつ解散かいさんもと代表だいひょう石丸いしまる志門さんさん(57)にたいし、損害そんがい賠償債務さいむ被害者ひがいしゃ救済委員会いいんかい提示ていじした1800いちはっぴゃく万円超えないことこと確認かくにん求めるもとめる訴訟さいたまさいたま地裁起こしている。

Vocabulary

Word (Furigana)JLPT LevelPart of SpeechMeaning
創業 (そうぎょう)N2nounfounding
性加害 (せいかがい)N2nounsexual abuse
訴える (うったえる)N2godan verbto sue, to appeal
損害賠償 (そんがいばいしょう)N2noundamages compensation
確認 (かくにん)N2noun/ichidan verbconfirmation; to confirm
求める (もとめる)N2ichidan verbto seek, to request
訴訟 (そしょう)N2nounlawsuit
提訴 (ていそ)N2noun/ichidan verbfiling a lawsuit; to file a lawsuit
補償 (ほしょう)N2nouncompensation
対応 (たいおう)N2noun/ichidan verbcorrespondence; to respond
反する (はんする)N2godan verbto oppose, to contradict
寄り添う (よりそう)N2godan verbto be close to, to support
指摘 (してき)N2noun/ichidan verbindication; to point out
阻止 (そし)N2noun/ichidan verbprevention; to prevent
解決 (かいけつ)N2noun/ichidan verbresolution; to resolve
公平 (こうへい)N2nounfairness
増減 (ぞうげん)N2nounincrease and decrease
目指す (めざす)N2godan verbto aim for, to aspire
進める (すすめる)N2ichidan verbto advance, to promote
従う (したがう)N2godan verbto follow, to comply
住む (すむ)N2godan verbto live
認める (みとめる)N2ichidan verbto recognize, to admit
適切 (てきせつ)N2な-adjectiveappropriate
反する (はんする)N2godan verbto oppose, to contradict
終わらせる (おわらせる)N2ichidan verbto finish, to end
見せる (みせる)N2ichidan verbto show
広がる (ひろがる)N2godan verbto spread
提示 (ていじ)N2noun/ichidan verbpresentation; to present
受ける (うける)N2ichidan verbto receive
反映 (はんえい)N2noun/ichidan verbreflection; to reflect
伴う (ともなう)N2godan verbto accompany, to involve
進行 (しんこう)N2noun/ichidan verbprogress; to proceed
取り組む (とりくむ)N2godan verbto tackle, to address

Grammar and Sentence Structure

  1. Sentence: 「同社は、同社が設けた被害者救済委員会による補償の枠組みに応じるよう求めており、当事者らは6日、東京都内で会見し、「被害者に寄り添う態度に反する」と訴えた。」

    • Grammatical Points:

      • 「応じるよう求めており」: This structure uses the verb 「求める」 (to demand/request) in the て-form followed by 「おり」 (a formal version of いる), indicating a continuous action. The phrase 「応じるよう」 means “in order to respond” or “to comply with.”
      • 「寄り添う態度に反する」: This phrase means “to be contrary to the attitude of being close to (the victims).” Here, 「反する」 is a verb meaning “to oppose” or “to be contrary to.”
    • Structure: The sentence begins with the subject (同社) and describes its action (求めており). It then introduces the context of the action (the framework of compensation established by the victim relief committee) and concludes with the actions of the parties involved (当事者らの会見 and their statement).

  2. Sentence: 「被害当事者の代理人弁護士や同社によると、同社は救済委員会による補償の枠組みに応じず、調停でも合意に至らなかった3人に対しての損害賠償債務、残り1人については救済委員会が提示した補償額を超えての債務、それぞれが存在しないことの確認を求めている。」

    • Grammatical Points:

      • 「応じず」: This is the negative form of the verb 「応じる」 (to respond), indicating that the company did not comply with the framework.
      • 「合意に至らなかった」: This phrase uses the verb 「至る」 (to reach) in the negative past form, meaning “did not reach an agreement.”
      • 「それぞれが存在しないことの確認を求めている」: This part indicates that the company is seeking confirmation that the respective debts do not exist. 「存在しないこと」 is a noun phrase meaning “the fact that they do not exist.”
    • Structure: The sentence starts with a reference to the source of information (被害当事者の代理人弁護士や同社によると), followed by the main subject (同社) and its actions (応じず and 求めている). It details the conditions regarding the three individuals and the remaining one, culminating in the request for confirmation.

  3. Sentence: 「渥美優子弁護士は「スマイル社が一方的に設定した枠組みを被害者に押しつけて解決しようとしており、被害者に寄り添う態度とは真っ向から反するもの」と指摘。」

    • Grammatical Points:

      • 「押しつけて解決しようとしており」: This phrase combines the verb 「押しつける」 (to impose) in the て-form with 「解決しようとしている」 (trying to resolve), indicating an ongoing action of trying to impose a framework for resolution.
      • 「真っ向から反するもの」: This means “something that is directly contrary.” 「真っ向から」 emphasizes the directness of the opposition.
    • Structure: The sentence begins with the subject (渥美優子弁護士) and her statement. It includes a quotation that elaborates on her criticism of the company’s actions, explaining how they are imposing their framework on the victims and how this contradicts the attitude of support. The structure emphasizes her viewpoint and the implications of the company’s actions.

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