週刊新潮コラム「変見自在」終了へ　作家名指しし「日本名を使うな」

Link to the original article

「週刊新潮しゅうかんしんちょう」に連載れんさいしていた元もと産経新聞さんけいしんぶん記者・高山たかやま正之まさゆき氏のコラムこらむ「変見自在へんけんじざい」が、20にじゅう日発売はつばい号を最後さいごに終了しゅうりょうすることがわかったわかった。高山たかやま氏のコラムこらむを巡めぐっては、7なな月24にじゅうよっか発売号ごうで「日本名にほんめいを使つかうな」などと名指なざしで差別さべつを受うけたとして、作家さっかの深沢潮ふかざわうしお（うしおうしお）さんが発行元はっこうもとの新潮社しんちょうしゃに文書ぶんしょでの謝罪しゃざいと、誌上しじょうでの批判ひはん・反論はんろんをするための紙幅しふくを確保かくほするよう文書ぶんしょで求もとめていた。

新潮社しんちょうしゃの関係者かんけいしゃによると、20にじゅう日発売はつばい号では、コラムこらむの欄外らんがいに、高山たかやま氏と編集部へんしゅうぶが協議きょうぎし、終了しゅうりょうを決めたきめたとの説明せつめいが加えられているくわえられているという。ただ、終了しゅうりょうの理由りゆうは記載きさいされていない。また、コラムこらむを巡ってめぐっては、社内しゃないで継続けいぞくを疑問視ぎもんしする声こえが出ていたでていたという。

新潮社しんちょうしゃは19じゅうきゅう日にちにち、朝日新聞あさひしんぶんの取材しゅざいに「毎号まいごうの編集へんしゅう内容についてについては、発売はつばい前まえまえには公表こうひょうしておりませんおりません」とコメントこめんとした。

問題もんだいのコラムこらむは、1940いちきゅうよんお年、日本にほんが朝鮮人ちょうせんじんに日本式にほんしきの姓名せいめいに改名かいめいするよう強いたしいた政策を引いてひいて「創氏改名そうしかいめい2・0」と題だいしたもの。在日ざいにちコリアンこりあんの深沢ふかざわさんをはじめはじめ、俳優はいゆうや大学教授だいがくきょうじゅらの実名じつめいを挙げてあげて、「日本にほんも嫌いきらい、日本人にほんじんも嫌いきらいは勝手かってだが、ならばならばせめてせめて日本名を使うつかうな」と記したしるした。

これこれを受けてうけて深沢ふかざわさんは8はち月がつ4よっかに記者会見きしゃかいけんを開きひらき、「私わたしの心こころは打ち砕かれたうちくだかれた。屋上おくじょうでいいいい景色けしきを見せてみせてくれたと思ったらとおもったら、背後はいごから突き落とされたつきおとされた」と声こえを詰まらせながらつまらせながら語った。深沢ふかざわさんは2012にせんじゅうに年、小説しょうせつ「金江かなえのおばさん」が新潮社しんちょうしゃ主催の「女おんなによる女おんなのためためのR―18あーるじゅうはち文学賞ぶんがくしょう」で大賞たいしょうを受けうけ、デビューでびゅーした経緯けいいがあるある。会見かいけんには、小説家しょうせつかの桐野きりの夏生さんさんや柚木ゆずき麻子さんさん、翻訳家ほんやくかの斎藤さいとう真理子さんさんら約やく40人にんが「出自しゅつじを理由りゆうにしたヘイトへいと」「言葉ことばで暴力ぼうりょくをふるうふるうのは言論げんろんではないない」といった抗議こうぎのメッセージめっせーじを寄せたよせた。

新潮社しんちょうしゃは、深沢ふかざわさん側に「（高山たかやま氏のコラムこらむは）真意しんいが極めてきわめて伝わりづらいつたわりづらいものとなっており、それどころか、深沢ふかざわ様をはじめ多くおおくの方かたに『差別さべつである』『人格権じんかくけんを著しくいちじるしく侵害しんがいする』と厳しいきびしいご批判ひはんを受ける事態じたいに至ったことは申し訳ないもうしわけない」などと12日じゅうににち付で回答かいとうした。しかし、深沢ふかざわさん側は「批判ひはんを受ける事態じたい」になったことへの謝罪しゃざいにしか読めないよめないとして、改めてあらためて文書ぶんしょで回答かいとうするよう求めているもとめている。

「変見自在へんけんじざい」はこれこれまでに1146いちいちよんろく回掲載けいさいされ、20にじゅう年以上続つづいてきた。連載れんさいをもともとにした書籍しょせきも刊行かんこうされている。

Vocabulary

Grammar and Sentence Structure

1. Sentence: 「新潮社は19日、朝日新聞の取材に「毎号の編集内容については、発売前には公表しておりません」とコメントした。」

   Grammatical Points:

   • 「については」: This phrase indicates the topic of discussion. It translates to “regarding” or “concerning.”
   • 「公表しておりません」: This is a negative form of the verb 「公表する」 (to announce or publish). The use of 「おりません」 is a more formal and humble way to express negation.

   Structure:

   • The sentence begins with the subject “新潮社” (Shinchosha), followed by the date “19日” (19th).
   • It then introduces the context “朝日新聞の取材に” (in response to an interview by Asahi Shimbun).
   • The main clause is a quotation of the comment made by Shinchosha, which is enclosed in quotation marks.

2. Sentence: 「問題のコラムは、1940年、日本が朝鮮人に日本式の姓名に改名するよう強いた政策を引いて「創氏改名2・0」と題したもの。」

   Grammatical Points:

   • 「引いて」: This is the te-form of the verb 「引く」 (to draw or pull), used here to mean “drawing upon” or “referring to.”
   • 「題したもの」: This phrase means “the thing titled.” It uses the verb 「題する」 (to title) in its past form, indicating that the column has been given a title.

   Structure:

   • The sentence starts with “問題のコラム” (the problematic column) as the subject.
   • It provides a time reference “1940年” (in 1940) and then describes the action taken by Japan regarding Koreans.
   • Finally, it concludes with the title of the column in quotation marks, indicating what the column is referred to as.

3. Sentence: 「深沢さんは8月4日に記者会見を開き、「私の心は打ち砕かれた。屋上でいい景色を見せてくれたと思ったら、背後から突き落とされた」と声を詰まらせながら語った。」

   Grammatical Points:

   • 「声を詰まらせながら」: This phrase means “while choking up” or “with a choked voice.” It combines the noun 「声」 (voice) with the verb 「詰まらせる」 (to choke up) in a gerund form.
   • 「と思ったら」: This expression indicates a realization or a change in thought, translating to “when I thought that…”

   Structure:

   • The sentence begins with the subject “深沢さん” (Ms. Fukazawa) and provides the date “8月4日” (August 4th).
   • It describes her action of holding a press conference and includes a direct quotation of her speech.
   • The quotation consists of two sentences, the first expressing her emotional state and the second describing a metaphorical experience, all while indicating her emotional struggle through the phrase “声を詰まらせながら.”

Quiz

Test your comprehension of the article!